アメリカ・オクラホマ州に駐在・移住したばかりの方にとって、車の購入は生活を始めるうえで欠かせない大きなステップです。オクラホマ州は車での移動が基本のため、車が生活の必需品となります。
この記事では、中古車の購入方法(ディーラー/個人売買)から、必要書類、ナンバープレート取得、VINインスペクション、注意点までを徹底解説します。日本人目線・駐在者目線でわかりやすくまとめています。
ディーラーで購入する場合
まずは、中古車ディーラーから購入する方法です。
ディーラー購入のメリット
- 保証付きで安心して購入できる
- 整備された車両が多い
- 登録やナンバープレートの取得を代行してくれることが多い
- 日本語対応のディーラーも存在する(駐在者にとって大きな安心材料)
ディーラー購入のデメリット
- 価格がやや割高
- 契約に各種手数料が加算される場合がある
- 書類手続きに時間がかかることも
日系ディーラーや日本語対応ディーラーの例
- ガリバーUSA:は、ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴなどで店舗を展開
- MAZDA JAPAN DESK:日本語で新車・中古車購入をサポートしてくれる
- Japan Auto Services:ニューヨークやヒューストンなどに店舗があり、日本語での対応が可能
個人売買(Private Sale)の場合
費用を抑えたい方は、個人間での売買も選択肢となります。CraigslistやFacebook Marketplaceなどで購入するのが一般的です。
手続きの流れと注意点
- 車の所有権証明書であるタイトル(Title)を譲渡してもらう
- タイトルの譲渡には公証人(Notary)によるサイン認証が必要
- Tag Agency(車両登録事務所)で名義変更手続きを行う
- 保険とオクラホマ州の運転免許がなければ、ナンバープレートは発行されない
ナンバープレートの取得に必要なもの
車を登録してナンバープレートを取得するには、以下の書類が必要です。
必要書類 | 内容 |
---|---|
タイトル(所有権証明) | 前オーナー・公証人のサインが必要 |
自動車保険の証明 | オクラホマ州の保険会社で発行されたもの |
オクラホマ州の運転免許証 | 仮免許でも可 |
VINインスペクションの証明 | 他州登録車のみ必要(詳細は後述) |
✅ 運転免許と保険が揃っていなければ、ナンバープレートは発行されません。
VINインスペクションとは?
VIN(Vehicle Identification Number)インスペクションは、車体番号が実際の車両と一致しているかを確認する検査で、下記のようなとなります(一部抜粋)。

必要なケース
- 他州で登録されていた車をオクラホマ州で登録する場合
実施場所と費用
- Tag Agencyで実施可能
- 費用は**$10〜$20程度**
ディーラーで買ってもTag Agencyに行く必要がある?
ディーラーで購入した場合、通常は登録やナンバー取得まですべて代行してくれます。
しかし、以下のようなケースでは自分でTag Agencyへ行かなければならないことがあります。
例:他州からの車でVINインスペクションが必要な場合
この場合、結局自分でTag Agencyに行ってVINインスペクションを受けなければなりません。
→だったらナンバーも自分で取った方が早い!
実際、VINインスペクションのためにTag Agencyに行くなら、同時にナンバープレートも自分で取得した方が早いというのが実情です。
なぜなら…
- ディーラーに任せると書類提出や郵送処理で時間がかかる
- USPSの書類紛失などのトラブル発生リスクがある
- 自分で行えば、その場でナンバーが発行される場合もある
英語でのやり取りにある程度自信があれば、自分で手続きを進める方がスムーズです。
ナンバープレートの発行には時間がかかることも
テンポラリーナンバープレートとは?
ディーラーで購入すると、**仮のナンバープレート(テンポラリープレート)**が発行され、**有効期限は通常90日(約3ヶ月)**です。
しかし、書類の処理や郵送トラブルなどにより、正式なナンバーが期限内に届かないケースもあります。
実際にあったトラブル事例
実際にあったトラブルのケースでは、
- 書類不備はなかったにも関わらず、USPSが登録関連書類を紛失
- 登録関連書類の再発行、送付が必要となったため、有効期限を超えてもナンバーが届かず、しばらくの間、スクリーンショットを車内に貼って対応
このようなケースもあるため、ナンバーが届くまでは状況を定期的にディーラーと確認し、証拠を残しておくことが大切です。
警察などに停車を求められた場合の対応策
テンポラリープレートの期限が切れてしまい、警察などに停車を求められた場合の対策として、以下のように準備しておきましょう。
✅ 車内に常備しておくべきもの:
- ディーラーからの「ナンバー申請済み」スクリーンショット
- ディーラーとのメールのコピー(「We have submitted your plate application.」など)
- 運転免許証、保険証書、有効期限切れのテンポラリープレート
中古車購入時のチェックリスト
チェック項目 | 内容 |
---|---|
車両履歴(Carfax等)を確認 | 事故歴・メンテ履歴の確認 |
テストドライブ | 実際に運転してフィーリングを確認 |
整備状態の確認 | オイル漏れ、タイヤ、エンジン音など |
タイトルの種類 | “Clean title”であるかを確認 |
保険の事前見積もり | 保険料は車種や年齢で大きく変わるため要確認 |
まとめ:オクラホマ州での中古車購入は、準備と情報がカギ!
オクラホマ州で中古車を購入する際は、
- 英語が不安な方 → 日本語対応ディーラーを利用
- 費用を抑えたい方 → 個人売買 + 自分で手続き
- 他州登録車の場合 → Tag AgencyでVINインスペクションが必須
というように、状況に応じて選択肢が分かれます。
また、ナンバー取得には時間がかかる場合があるため、テンポラリーナンバーの有効期限をしっかり把握し、書類の進捗をこまめに確認しておくことも重要です。
また、オクラホマ州で免許を取得する流れを以下にまとめていますので、少しでも参考になれば嬉しいです。